前回の更新で予告した通り。今回はワイヤレスマウス MX-620について
扱って行こうかと思います。とその前に前回のおさらい、ということでこの画像を
再度見て頂きますと。
マウス、キーボードがセットになって2千円、だったEX-100から
アップグレード、それぞれ5千円ずつぐらい出す、当時としては大変な
大盤振る舞いをして購入しましたメカニカルキーボード サンワサプライ
SKB-MK1BKとロジクール ワイヤレスマウスMX-620です。
まぁ私もね。当初はさすがにこれは出し過ぎだろ、と思いましたよ。
でもいざ使ってみてはっきりと実感できまして。高いものは
それなりの性能があるということが。一旦そういうのが実感
できるともう駄目ですな。マウス、キーボードについては
このぐらいは出してしかるべきだろ、と新たな贅沢な
スタンダードが己の中に出来てしまい…
まぁ、論より証拠という奴です。キーボードに比べマウスは
分り易い高性能を持ってますので。「マウスなんてPCに初めに
ついてる奴でいいだろ」なんて方も、きっと十分な価値があることを
ご理解頂けるかと。
まず。マウスとして当たり前の部分をば。すなわち
「持ち易さ」の比較です。直前の、EX-100のものと
見比べてみましょう。
まず大きいというのは一見してお分かり頂けるかと。
一般的にマウスは大きい方が持ち易いものですが
実際私もゆったり手を預けることが出来て随分楽に
操作しています。でもまぁこれは持ち運びを前提とした
マウスなど、必ずしも全てのマウスに対して大きさが
あることがプラス評価されるものでもないの話半分
ぐらいで考えて頂ければ、と。しかし。大きいだけでは
ないのですよこのマウスは。
親指を受けるところが窪んでいるんですよ。
これが、単純に楕円形をしたマウスとは比べ物にならない
フィット感を生みます。
次に。ワイヤレス機器として基本的な性能を見てみましょう。
まずはレシーバのサイズ比較をば。これも相手はEX-100です。
(左がMX-620、右がEX-100。1枚でマウス、キーボード両方管理してるハンデはあるが…)
まず圧倒的に小さいのはお分かり頂けるかと。
しかも映ってる部分でこれだけの差ですからね。
EX-100はこのレシーバに至るまで、1mぐらいの長さの
ケーブルがあります。
しかも小さいだけじゃないんですよ。
通信有効範囲も広がってる。EX-100が有効範囲
1m前後だったのに対してこのMX-620は約10m。
試しに2階にPC本体を置いて行ってマウスだけ持って
1階に降りて右クリック、その後2階に戻るとちゃんと
サブメニューが開いてたんですわ…
まぁ確かに日常、マウスを10mもモニタから離して
使う機会はないでしょう。しかし要はそれだけ通信が
しっかりしているということ。無線通信が上手く行かないが故に
クリックが認識されない、なんていう可能性はもうこれで
ほぼ有り得ないぐらいになった、と言えるのではないかと。
*薀蓄*
EX-100の無線通信周波数帯は2、7ghz。対してMX-620は
2、4ghz。通信距離はこの周波数帯で決まります。
店頭でワイヤレスマウス、ワイヤレスキーボードをお求めの際は
この周波数帯に注目し、2、4ghzのものを選ぶようにしましょう。
といって実は今発売してるものでもうほとんど2、7ghzを採用してる
ものってないのですが…無線が信用ならない、というのはもう過去の話ですぜ。
更に。電池の耐久も長くなってます。EX-100は確かカタログスペック上
3ヶ月とか4ヶ月とかそこら。しかも電源OFFのスイッチがないため
放って置いても切れる時は切れます。対してMX-620は丸1年もつ
と取説に書いてあります。書いてある、以上のことが言えないんですわ
買ってからまだ1年経過してないし…ON/OFFスイッチもあるので
複数のマウスを異なる環境で使ってる私としては数年電池交換の必要が
ない状態…ということにすら。
次に。
…あ、今皆さん「まだあるの?」って思いました? 次の要素は
ボタン数です。
…あ、今皆さん「マウスにボタンなんて2個にホイールの押し込みで3個、で
終いだろ」って思いました? ところがどっこいそうじゃないんだよなぁ…
分り易いよう、マーキングした写真を以下に…
…ね? ボタン多いんですよこのマウス…それぞれ何に使うかを
以下に解説して行きますが。
まずコレ。
左右…マウスを持つ方向から考えて前後に2つボタンがあるのが
お分かり頂けるかと。コレでブラウザの進む/戻るができます。
つまり、画面左上にマウスポインタを往復させる作業がなくなる訳で。
卓球みたいな腕振り運動ともこれでオサラバです。
次にこのホイールの両サイドにある黄色い奴をご覧下さい。
この矢印がボタン、という訳ではないのですが…ホイール自体が横に
ずらせるようになってまして。ウェブ上のページやらワード、エクセル等
横に長いページの画面に収まり切らない部分をこれを使うことで
手元だけでスライドさせることができる、と。
と、このように。
そして。個人的に大変世話になっておりますのが赤丸部分。
まず、特定の文字列を左クリックしてドラッグ、反転表示させます。
しかる後にこのボタンを押す。するとどうなるか。
ブラウザを新たに立ち上げ、反転表示した単語をgoogle等
検索エンジンで検索した結果ページを表示してくれる、と。
まず調べ物なんかは圧倒的にし易くなります。人によっては
ネットサーフィンぐらいならほとんどキーボードに触れずとも
できるようになるかと。
…ただしデリケートな機能らしく…IEだとかWordだとか
著名なアプリでないと認識してくれない機能ではありますが…
それでもWordをガッシガシ使う私としてはほとんど必殺技クラスの
機能です。大変重宝しております。
そしてもう1つ、非常に重宝してる機能がコレ。
ホイール押し込みからホイールを回転させることで画面の拡大、縮小ができる、と。
モニタの小さいノートユーザーにはこれはもう大変素晴らしい機能であります。
…正直に申しますとこの拡大、縮小機能だけはEX-100にもあったのですけどね。
書き忘れでした…
しかも更に凄いのは、これらの機能、初期設定でこうなっておりますが
使うソフト毎に異なる機能を設定し直せること。
例えばWordで…ブラウザ進む、戻るをコピー、ペーストに
設定してもいいですし、ゲームをやる人は複数ボタンの同時押しを
設定してもいい、と。おまけにそのソフトの切り替えを自動で認識してくれる
優れ物。
何と申しますか、これ1個握ってしまったのが運の尽き、とでも
言いましょうかね。もう2ボタン、1ホイールのマウスなぞ
とても握ってられなくなりますよぉこいつを経験すると。
もう多ボタンタイプが標準になってしまいましたね自分の中で。
しかも古いモデルらしく…どこの店でも結構割り引いて販売
してるんですわ。本来6千円がメーカー希望価格のようですが
大概4500円強で出されてます。コストパフォーマンス面を
考えてもかなりのもの。
私もその後色々なマウスを経験して来ましたが
ボタン数8、は全体からして多い方です。
保証期間も5年と長く。
初めての1個としても、一生使って行く道具としても十分かと。
MX-620を1個使って得た教訓は自分結構物知らないなぁ…
という何とも情けないもので。冗談めかして言いましたが
「この道具はこういうものだからこれしかできない」と
決めつけて探していては損をする、ということです。
右クリック、左クリック、ホイール、ホイール押し込みで
終り、ではないと。
その後色々なマウスを試してみたのも
マウスで何がどこまでできるのか試してみた結果です。
その中で様々な珍品にも出会いましたが…それはまた別のお話。
さて。今日までの更新分がこのブログで伝えたいことの
「基礎の基礎」、といった部分となります。
PCを買ったまま使ってた、2年前ぐらいの私と同じタイプの方も
ここまで読んで頂ければこれは試してみたい、もっとこういうのは
ないのか等具体的な欲求が出て来る頃合かと思われます。
と。偉そうなことを言ってみて私がどう考えてるかと申しますと
さぁて次どうすっかなぁ…何記事にしたらいいかなぁ…
と迷っているのが実情で。
とりあえずもう時系列通りに並べて行かなくても大丈夫かな
いきなり複数のアイテムの比較とかやっても大丈夫かな、と
考えてはいますが…
という訳で次週から。構想を練り直す意味も含めて
少しお休みを頂こうかと。といって何も更新しない訳ではなく
今までの更新とは異なる方針で、ちょいと変わった記事を作成
してみようかと思っておりますが。1、2週マウス、キーボードと
いった部分から脇道に逸れる感じで…とりあえず次回の予告としては
保障特集です。初めて写真1枚すら使わず更新するかも…