…さて。前回散々コキ卸してしまった3DSのバーチャルコンソール。
言うなれば闇の章、とでもなりますかね。
で今回が光の章、となる訳ですが。
…普通にやってると。上の画面を使ってプレイする
ことになるんですよファミコンは。では下の画面は何
すんのかと。
何か触れって書いてあったり。まぁそれはいい。
動いてない下モニタもそれなりに仕事してる、
ってことで。ただ合わせて下に書いて
あるのが。HOMEボタン押せと。
で、押してみる。おぉ、ここでソフトウェアを終了することが
できるんですな。ただし3DSのOS…とでもいうべき物
までは閉じないので。そのままブッ差してる物理ソフトや
ネット接続した作業が普通にできる、とこりゃなかなか便利…
…と。それだけじゃあないんです。この程度ではまだまだ
特筆すべき内容ではない。
…んっ…? 直後に何かメッセージが出とる…
何か保存するって書いてあるぞ…?
で。もう一度同じソフトを立ち上げてみる。
…おやぁ…? で、このゲームを再開、とやらに触ってみると。
あれっ…電源切った瞬間の、全く同じシーンから立ち上がる…!
どうやら3DSのバーチャルコンソールですが。どうも3DSの中に
ファミコンのOS…というべきものがそのまま入ってるみたいで。
この点はPSPでPS1ができるのと変わらない仕組みなのですが。
ただPSPと違うのが。3DSのOS側でも。このプレイデータを保存
するようにサポートするみたいなのですな。
や、これは凄いことですよ。何が凄いって。
この機能が火を噴くのがRPG、シミュレーションゲーム辺りですな…
アクションゲームやパズルゲームとは違い、1プレイにかかる
時間は桁違い、10時間単位、というところで。それ故にゲームを
中断し再開する、を繰り返してちょっとずつプレイを進めて行くことに
なる、というのはゲーマーに対しては言うまでもないことですが。
それがファミコン時代だとどういうことになるか。すなわち。
セーブデータ保存が現在のゲームよりやたら不便だったりする
ことが多い。いちいち村入って教会寄って意味のない会話を
ダラダラダラダラAボタン連打で飛ばし、ようやくセーブができる
とかいう有様…長いダンジョンの中に途中でセーブできる
場所なんてない、というかその頃そういうものを作るべきという
発想自体がない、と。
下手すりゃそんなものすらなく。すなわちゲームソフト自体に
データセーブ機能自体がなく。パスワードの入力がいちいち
求められる、と。20文字30文字とか無駄に長く1文字でも
間違って入力すれば当然受け付けられず、しかもちっこい
画面で荒いドットを見ることになるため控えることそのものが
大変、と…
そうした部分を。3DSがハード側で補ってくれるのですよ。
例えばRPG。想像して下さい。1時間ではとてもクリア
出来ないダンジョンが、当時の時点で既にありました。
えっらい長いダンジョンで。かの高橋名人御大の至言
通りに1日1時間しかプレイしなければ絶対にクリア
できないドクソ長いのが後半あったじゃないスか。
スーファミぐらいまで進むと…少し先でも書きましたが。
そういうダンジョンの中に、例外的に途中でセーブできる
地点とかが設けられてて。中断して先に進むことが
できるんですが…ファミコン時代はそういうのもナシ。
手詰まりでした。そこで諦めるか、あるいは親の目を
盗んで1時間をオーバーしてプレイする方法を何らかの
手段で検討するか、と…苦い思い出のあるファミコン少年は
多いかと思われます。
が! 今なら3DSが助けてくれます! まぁいい加減
当時ファミコンやってた世代はいいおっさんですので
逆に1日1時間縛りがなくなってますが、しかし逆に
仕事や通勤等生活上の事情でまとまった時間が
作り辛くなってるということもあり。今もなお進めない、と
いう事態も発生します。そこをちゃんと3DSがカバーして
くれる。ちょっとした空き時間でガンガン進められ
しっかりエンディングが見られます…!
こりゃなかなかの美点ですぜ…! お陰でFF3が
大変はかどってます。や、魔剣士が出て来る辺りから
1日1時間じゃとても回らなくなるから…!