前回、複数のスピーカーを組み合わせて擬似的に
サラウンドサウンドを作成する方法を紹介しましたが。
その作成に使ったスピーカーが。
前回分でもちらっと申し上げましたが。
LS-21の方は2、1chスピーカーとして
ほぼ最低価格帯の商品となりますが
反してLS-11…2、0chスピーカーとしては
もっと安いものは実はいくらでもありまして。
繰り返しお断りしてる通り。当ブログのテーマの1つに
いい環境を「お手頃なお価格で」作成する、というのがあります。
その方針から考えて…何故LS-11にしたのかと。
えぇ。ちゃんとした理由がありますよ。
今一度写真を見比べて頂きたいのですが。
何か、気付きませんか…?
そう、この2点のスピーカー、サテライトの形状が
同じなのですよ。スピーカーの部分から袖状のアームが
伸びてるデザイン。実はこの形にこそ用があります。
この形を利用して、サテライトを宙吊りできるのです。
そのため…正面のものに関しては机の上に置くか
背面のものは必然的に床に直置きするしかなかった
どうしても取ってしまうはずのスペースがなくなり
その分を有効に使えます。
スピーカーを宙吊り…イメージができないと思います。
でもね。皆様宙吊りされたスピーカーを今日まで何度も
見てるはずなのですよ。うるさいかも知れませんが気付いて
ない人のために再度写真を掲載すると。
…お気付きになられただろうか?
えぇ。色々工夫した結果、前面用のサテライトを
机の天井板に、背面用のサテライトを椅子に
くくりつけることに成功したのですよ。
主にハンマーとベニヤ板を使って。
…えぇ。またでましたよ私の悪い癖。
すぐ力技に頼る、と申しますか。もう語ること
なんてないんですよほとんど。ただ加工した箇所の
アップだけ見て頂ければ、何をしたかはご理解頂ける
はずですから。
まず前面用のものを…
…まぁ、ご覧の通りですわ。
上板に細く切ったベニヤを釘で打ち込み
逆さにしたスピーカーの袖状になってる
アームの間に通しただけという、ね。
くっつけた部分アップにすると、こんな感じです。
釘1本打っただけ。無論この形状の机があれば
どなたにでもできるお手軽仕様です。
…あ。背面はちょっと難しいかもー。
順序立てて画像を貼ってくとですね。
まずベニヤです。これぐらいの長さで。
次に。スピーカーを通す。スピーカー本体とアームの間に
開いてる隙間にベニヤを通します。
…これ撮影の便宜上横倒しにしてますが、当然
椅子である都合上、このままだとスピーカーが
床に落下します。重力に逆らってます。それを
踏んばらせるために使う道具が。
…洗濯バサミです。2本もあれば十分、スピーカーを
支えてくれます。で。もう片方も同じようにやって。
余ったケーブルは椅子の脚に巻き付けとけば
床も余計なケーブルを這わせることもなく。
…うん。どこも難しい要素ないね。
まぁそんなこんなで。後のサブウーファーですが
これは足元に直置きなので。もう適当に足伸ばす
ぐらいしかしてない空間で、左右の足の間に挟める
サイズなので。スペース的には元々生きてはいないところに
置いていると考えられるため。
…これでスピーカーの置き場にスペースはほとんど
取られてないぞぉ! …と頭の悪いことも言える訳で。
…という訳で今日まで3週に渡ってスピーカーについて
お話しして来ましたが。モニタ同様ここで終わり…
…という訳にも行かないんですわ。
実はこのスピーカー環境は少し前のもので
今は更にハイグレードなものになってます。
具体的にはここから更にもう1機スピーカー
(2,1ch)を追加した訳で…
もちろん無意味な追加ではありません。
ちゃんと狙いがあるのです。同時にこの
4、1chサラウンドアナログスピーカーシステム
(勝手に命名)ですが、まだ音の死角があるのですよ。
その死角とは何か? そこをどう埋めるか?
次回はそうした切り口でお話ししたいと考えてます。