前々回分の更新でステレオ分配器を利用して複数台の
アナログスピーカーを接続して作成した、アナログスピーカーを
使いながらにして体をスピーカーで囲み、擬似的に
サラウンドサウンドを得ることができる、
4、1chアナログサラウンドスピーカーシステム(勝手な造語)
の作成方法を紹介しましたが。実は今、もうこの
音響システムは古くなってます。今また新しい環境を
構築して使ってるのですが。
えぇ。上記の写真が現状の環境です。すなわち
6、2chアナログサラウンドスピーカーシステム(勝手な造語)
です。無論何か偉そうな名前をつけてるものの何てことはない。
ただ2、1chスピーカーをもう1機増やしただけです。
ここで思い出して頂きたいのが。ステレオ分配器は
股繋ぎが可能ということ。2つに複製され、分けられた
アナログ音声信号を、また2つに複製、分けることが
できるのです。それ故接続するスピーカーは2つで終わり
ということはなく、接続後の形状に無理がない限り何個でも
接続できる訳で。しかしながら、アナログスピーカーは原則
右と左しか認識してません。ここで皆様の頭にもある程度
当然の疑問が生まれるかと思います。すなわち
「既に前と後ろに左右のスピーカーがあって、四方から音を
当てているのに、そこから何故もう1機増やす必要があるのか?」
と。
今回増やしたスピーカー。Z323というやつですが。これが
普通のスピーカーであるのならば、私も増設はしません。
少々特殊な性能を持ったスピーカーであり、だからこそ
導入したのです。すなわち。
LS-21、LS-11の2機で、自分の体を音で囲む
ことを目的としました。対してこのZ323での目的は
部屋中に音をまき散らすことです。部屋全体に散らばった
音は壁や床に反射して、直接音を当てる2機のスピーカー
ほどの強さはないものの、全方位から音を当ててくれる。
四方のスピーカーが強力に音を当ててくれているので
ゲームをしている時も、左右を見失わずに正確に対処
できる。機能的かつハイクオリティな音響環境の両立を
目指した故の導入です。
さて。どう特殊か。何故これを導入すれば部屋全体に
音が撒き散らせるのかを解説しますと。まず
サテライトをご覧あれ。
前面だけでなく、背面にもスピーカーがあります。
これを上記写真のように音の出る方向が
交差するように配置すれば、スピーカーを
中心として死角なく音が出せるのですよ。
更にサブウーファーも。ダウンファイアリングウーファー
という特殊な奴で。重低音を真正面に放たず下向けに
放ち、床にぶつけて拡散させるという性質を持ちます。
LSー21のものは上に上げて、このZ323のものを
直に床に置いて、と。
これで音に死角がなくなったぞ! 5、1chデジタルだって
特定方向から音を当てるだけ、ある種こっちの方が優れて
いると言えなくもないかも知れない! ヌーハハハ俺は
最強だぁ!
…とテンション上げてましたよ導入当初は。とある重大な
欠陥があることに気付くまで。
…実際に再生してみると。えぇ。確かに分配器の股繋ぎは有効
でした。ちゃんと3つのスピーカーは音を出してくれてます。
ただ、ね。
Z323のパワーが強過ぎるんですわ。お陰で
期待した効果を得るにはLS-21、LS-11側で
かなり音量を出した上でZ323はほぼ最低限の
パワーに絞らないと行けないというね。
パワーの差があり過ぎるから、快適な音量に設定したら
Z323がLS-21、LS-11の音の方向を掻き消して
しまう、という事態が発生。
まぁそれでも3つつけると物凄くいい音になるのは確か
なんですが…メタルギアオンライン等音の左右を
見分けるのが重要なゲームではZ323は切って
従来の4、1chのみでプレイしてます。あと
ダウンファイアリングウーファーの出力が強くて
畳がブルブル震えるのも若干不安…
という訳で。いい音出すには違いないのですが
スピーカーはバランスを考えて組合せした方が
いいんだろなぁ、という貴重な教訓を得ました。
私はこの環境に(期待値100%は出なかったものの)
満足感はありますが…そう強くこだわらない人は
どっちか片方でいいと思うの。
お値段的にもほぼ同じですし。
とりあえず初めはZ323単体で使ってみて
不足だったら2、0chスピーカーと分配器買って
ってのでもいいと思うんですよね。
ちなみにこのZ323、実はステレオミニプラグ
での接続だけでなく、赤白でも繋げる。
なので単体で使う限りは配線が簡単です。
私の言う通り6、2chまで行くと非常にモジャモジャ
してしまうため、そういうのが嫌な人には、価格的な面も
考えてオススメな一品だったりします。